こばやしクリニック
 
 
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ピロリ菌(ピロリ菌除菌外来)
ピロリ菌とは ピロリ菌  
 
  胃では食物を消化するために強い酸(胃酸)が作られています。以前は、この胃酸の中に細菌はいないと思われていました。ところが、このピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、強い胃酸の中で生きることができるのです。この胃酸から身を守るしくみをもっているのです。このしくみが、胃に悪い影響を与えて、胃を傷つけたり、潰瘍を再発させたりするのです。ピロリ菌は、経口感染するのではないかとの考えがありますが、(まだはっきり解明されていません。)発展途上国の感染率が高く、日本の場合、衛生環境が十分整っていなかった時代に生まれた方の感染率は高く、50歳以上の方の感染率は約80%といわれています。ピロリ菌に感染しているからといって、みんなが潰瘍になったり、ほかの病気になったりするわけではありません。保険適応になった胃・十二指腸潰瘍でも、ピロリ菌に感染した方の約2〜3%の人が発症するだけです。
 
上記のようにピロリ菌に感染しているからといっても、除菌の必要のない場合が多いですが、胃潰瘍や十二指腸潰瘍になってしまった方は、ピロリ菌を除菌することによって再発率を1/10以下にすることができます。特に次の症状の場合、かなりの効果があります。
 
 
胃ガンにも有効ですか?
 
胃がんの直接の原因にピロリ菌があるかどうかは、まだよくわかっていません。胃がんになってしまった場合は、ピロリ菌の除菌は有効とはいえません。しかし、萎縮性胃炎(慢性胃炎の一種で、胃の粘膜が薄くなって、胃液の量も少なくなってしまう胃炎)から、胃がんができる場合があります。慢性胃炎のほとんどは、ピロリ菌の感染が原因であることがわかっています。ということは、間接的には、ピロリ菌は、胃がんの危険因子のひとつであるということができます。萎縮性胃炎で、胃粘膜が薄くなると、その粘膜を正常な状態に戻そうと、細胞分裂が過剰になり、その過程で、がん細胞が発生しやすくなるのではないかと考えられています。
WHO(世界保健機関)は、1994年にピロリ菌を「胃がんの発生に関与している物質」と認定しました。しかし、さらなる研究が必要です。
 
ピロリ菌の検査方法
 
検査は、大きくわけて、内視鏡を使用する検査と使用しない検査があります。また、除菌前の検査、除菌後に除菌されたかどうか確認するための検査があり、必要に応じて下記のそれぞれの検査を組み合せます。
 
  内視鏡を使用しない検査
  ●UBT(尿素呼気試験)
診断薬を服用し服用前後に、バッグに息を吹き込んで貯 めた呼気を調べる検査です。最も精度の高い診断法です。 除菌前と除菌療法後4週以降の除菌判定検査に推奨されています。

●血清抗体測定法
血液検査、尿検査でピロリ菌に反応する抗体があるかど うか検査キットで判定します。検査に時間を要します。

●検便による便中ピロリ菌抗原検出法
便を調べることによりピロリ菌の有無を判定します。
 
  内視鏡を使用する検査
  ●培養法
内視鏡で採取した組織を培養して判定します。発育した菌を使って薬が効くかどうかなども試験でます。判定に 一週間ほど時間がかかります。

●迅速ウレアーゼ試験
採取した組織を特殊な反応液に添加し、反応液の色の変 化でピロリ菌の有無を判定します。

●組織鏡検法
採取した組織を染色して顕微鏡で探し出す方法です。
 
胃潰瘍・十二指腸潰瘍であっても、ピロリ菌が検出されたからといって必ず除菌を行うということではありません。他の疾患等含めて、診断します。
検査
「血液検査」や「尿素呼気試験」「内視鏡による検査」を行い、ピロリ菌の有無、除菌の必要性を調べます。検査結果は1週間程度で わかります。
服用開始
ピロリ菌が確認され、除菌が必要な場合、2種類の抗菌薬と胃酸の分泌を抑える酸分泌抑制薬を朝食後、夕食後の1日2回服用します。これを1週間続けます。
◇胃・十二指腸潰瘍の治療を行っている場合は引き続き、酸分泌抑制薬の服用を5〜7週間続けます。
服用終了
服薬終了後、きちんと除菌ができているかどうかを調べるために、約4週間の時間をおきます。
再検査
ピロリ菌が完全に除菌できたかどうか調べます。(ピロリ菌が残っていた場合、数週間でまた増殖します。)再検査は、ピロリ菌を発見する感度の高い検査法で行います。
除菌が成功した場合
    治療終了です。
ほとんどの場合、再感染することはありません。
完全に除菌ができなかった場合
    抗菌薬の種類をかえて、もう一度、除菌を行います。
 
ピロリ菌除菌の副作用について
下痢や吐き気が起こる場合があります
抗菌作用の薬を服用することによって、腸内でよい働きをしている細菌も殺してしまい、「下痢」や「吐き気」などが起こる場合があります。しかし、一時的な症状で自然に治る軽度なものです。
胃酸の分泌量が増えます
ピロリ菌は、胃の粘膜に炎症を起こし、胃酸の分泌がしにくくなっています。除菌をすると、胃酸の分泌が活発になって、食欲が出てきますので、食べ過ぎてしまう場合もあります。
胃酸の分泌が活発になったことにより、胃酸が食道へと逆流して「逆流性食道炎」(*)が起こったり、胃や十二指腸が少しただれてしまうこともあります。

腹部の痛みなど、治療中、体調が普段と違うことがあれば、必ず医師に相談するようにしましょう。
 
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